王都の教会で神父として働いていたリッドは、突如ゴルバート大司教からラストア村への左遷を命じられる。与えられた理由は「公爵令嬢に訳の分からないスキルを授けたため降格」というもので、リッドは授けたスキルの有用性を説明しようとするが、ゴルバートは聞く耳を持たなかった。愛猫のシルキーとともに辺境へと追放されたリッドだったが、これは伝説の始まりだった。リッドを左遷したゴルバートは知らなかった。リッドが最強種であるドラゴンをたった一人で倒すほどの強さを持っていること。そして、伝説のスキルを自在に頒布できる類まれな能力を持っていること。
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